エステ勤務を経て感じたのが、高い美容液を使っているからと言ってニキビや乾燥と無縁になる訳でもありませんし、安い化粧水しか塗ってない人がボロボロの肌というわけではないのです。これは不思議でした。
肌は内臓の鏡といい、身体の調子が肌に反映されるという事です。しかし、それも必ずとは限りません。
ひどいニキビで悩むならそれなりの生活習慣は必要ですが、人によっては直ぐに肌断食に切り替えて、あっけらかんと過ごすうちにニキビも緩和していたりするのです。
きっと、皮膚科に受診する以外で基礎化粧品などのニキビケア自体、実は凄く曖昧な世界でてきているのではないかと思ってしまうのです。
ニキビケアどころか、シミやシワの予防も鉄則のようなルールに従いながらも効果は個人差があります。
これはもう、結果はどうあれ「やれるだけの事はやった」という、自分を納得させるための事でしかないようにも見えますね。
私自身、昔はニキビがいっぱいあって、エステにも行ったし高い基礎化粧品を一式買ってみたり、様々なケアをしましたし、今はほうれい線や乾燥対策にはあらゆる手段で日々奮闘しています。
しかしそれらは、もしも何もしていなかったら今頃ひどい肌で居るのかと考えたら、きっと今とたいして変わらないのでしょう。
とは言いつつ、私は気が小さいので今まで通りのケアをしていきますが。ただ、今にして思えば若い頃のニキビケアは保湿で充分だったようにも思います。
思春期ニキビや、大きいニキビが顔じゅうびっしりとあるようなケースでは保湿だけでは済みませんが、若い頃は不摂生もするし肌のタイプ云々よりも、基盤その物が若く丈夫だったので安い化粧水をたっぷり使ったケアで充分かもしれません。
二十歳を過ぎて出るニキビは大人ニキビといわれ、思春期特有の活発な皮脂分泌が行われていないのに出るものです。
原因は様々ですが、その中でも多くの人が乾燥肌。ニキビは角質が毛穴を覆い、皮脂の排出の妨げになり閉じ込め、中で炎症を起こしたものです。
角質はターンオーバーで押し上げられ毎日少しずつ剥がれていくのですが、乾燥して肌水分の蒸発を防いで硬く厚く肌を覆うのです。
ここからケアの方法は人によって違いが出てきます。消炎効果のある美容液を使ってみたり、天然由来の成分しか入っていない物に変えたりと本当に様々です。
ここで、保湿重視のケアだったら?しかも、安い化粧水をたっぷり使った。決して悪いケア方法ではありません。
どんな安い化粧水でも、化粧水は普通の水ではなく精製水ベースなので高いも安いもないのです。問題は肌に合うかどうかです。
洗顔後の肌に何度も繰り返し塗って、肌表面に水分をたくさん補給して角質層を柔らかくすることによってニキビも緩和するはずです。
ほうれい線が目立つ歳になると些か頼りない気もしますが、若い時こそ行うケア方法だと思います。
化粧水をたっぷり使った保湿重視のケアをしていた肌は、後に悩むシミやシワをも予防してくれる事でしょう。
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化粧水さえつけない肌断食ニキビケア
どんなにニキビ肌用の基礎化粧品を使っても、皮膚科で処方された薬を使っても、ニキビの改善がイマイチだという時、実はとても深刻な症状です。
何をしても裏目に出ているか、もしくはケアに肌が慣れてしまった時です。
例えば、ダイエットをしようと朝のジョギングを始めてから体重やサイズが大きく減ったのに、3ヶ月もすると全く落ちなくなってしまう事があります。
それは消費するカロリーが下がったのではなく身体が慣れてしまい、もっとカロリーを消費しなければ減量に結び付かなくなるのです。ジョギングが無駄なのではないのです。
これが肌の場合だと、基礎化粧品を変えるか、肌本来の力を取り戻す「肌断食」という方法が良いかと思います。
肌断食、ニキビがある肌には少しスパルタ過ぎるような気もしますが、化粧水や乳液は何のために必要か?というところに掘り下げます。
潤いの確保やペーパー調整、さらに肌のキメを整えるとか、それがシミやシワの予防にも繋がります。ですが、その基礎化粧品はなぜ必要になるかと言うと、メイクをするからです。
掘り下げた話を戻すと、メイクは肌に大きな負担となります。肌に密着して半日以上その状態なのです。
どんなに良いファンデーションだとしても、もともと体内にある物質ではないのですから密着したまま長時間おくなど肌にとってはストレスもいいとこです。
肌断食で肝心なのが薄化粧です。肌断食はクレンジングも少しだけ。なので、ノーメイクが望ましいと言えます。
さすがに社会人で薄化粧やノーメイクでは厳しいようでも肌断食のために、いかに薄化粧で居られるように食べ物や生活習慣から改善します。そこから美肌へと変えていくプロセスができるのです。
肌表面に何も付けないことだけが肌断食ではなく、肌を露出するのに体内から改善する事が大きな課題と言えるでしょう。
急に化粧水から何からをストップするのではなく、ひとつづつ減らしていきましょう。まずはクレンジングと洗顔に要する時間を大幅に減らします。
この時、すすぎ不足もすすぎ過ぎも注意して下さい。これから過酷な思いをする肌に刺激や肌トラブルの元など残さないように。
洗顔後は乳液をストップさせ、慣れたら美容液、化粧水とジワジワと減らして最後には何も付けない状態です。
どうしてもメイクが必要であればパウダーフリーのファンデーションを薄く塗って下さい。普通のファンデーションでは肌断食のクレンジングでは刺激が強いので失敗の素となります。
時間をかけて肌にかける手間を減らすと同時に、食生活や生活習慣、睡眠時間も正していきます。
食生活は免疫力向上を意識し、かと言ってビタミンだカルシウムだと気にし過ぎたりせず、とにかくバランスの良い食事をとれば間違いありません。
ストレスを溜めないようにリフレッシュする方法を身に付け、質の良い睡眠をしっかりとれば肌断食もきっとうまくいくことでしょう。
そして、何も付けない状態で乾燥を感じなくなった頃にもう一度ニキビの状態を見てから今後のニキビケアを考えましょう。
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ニキビ対策化粧品に含まれる成分について
ニキビ対策化粧品に含まれる成分はさまざま。その中でも人気のある成分のご紹介です。
ニキビ化粧品は予防的要素も高く、毎日ケアすることでニキビ肌を改善していく働きがメインとなっています。
特に大人ニキビの場合は肌のターンオーバーを整えること、保湿を高めること、また抗炎症成分や殺菌力の高さなども重要です。
多くのニキビ対策化粧品には、このような成分が豊富に含まれています。
グリチルリチン酸2K
大人ニキビ対策化粧品には多くの製品に使われているメジャーな成分です。抗炎症成分として人気があります。グリチルリチン酸ジカリウムとも言い、甘草由来の抗炎症成分です。
口内炎や喉の炎症を抑えるためにも使用されている成分です。漢方でも甘草は生薬として用いられています。抗アレルギー薬としても使われており、アトピーや敏感肌の人にもおすすめの成分です。
現在進行形の赤ニキビなどのときは薬による治療が必要ですが、ニキビケア化粧品としても炎症を抑えるサポートをします。
グリチルレチン酸ステアリル
抗炎症作用があり、油溶性成分なので、皮脂と分離せずに馴染みやすく浸透率の高いところがメリットです。グリチルリチン酸K2より抗炎症作用は強くなります。
ビタミンC誘導体
そのまま肌に浸透させようとしても、とてもデリケートであるためビタミンCが壊れずに肌細胞まで届くことはありません。
そのためビタミンCを壊さずに、肌に浸透しやすい形にしたものがビタミンC誘導体というものなのです。
ビタミンCは美白ということがイメージされますが、抗炎症作用や皮脂分泌をコントロールする働きも。
ニキビが拡大するときには活性酸素が影響を与えていますが、抗酸化作用の高いビタミンCはニキビの拡大を抑えるサポートも。
また特に大人ニキビにはとても相性が良いとも言われています。そしてビタミンCは水溶性であり親油性なので、肌にも馴染みやすく美肌には欠かせない成分の1つなのです。
イソフラボン
ニキビの基本的な問題として、ホルモンバランスのトラブルを改善します。男性ホルモンが多い状態になると毛穴の収縮が活発になります。
その上皮脂分泌も増えてしまうため、毛穴には皮脂や老廃物が溜まりやすくなりニキビができやすくなります。
そのため女性ホルモンと構成が酷似しているイソフラボンを配合することで、ホルモンコントロールを行います。
パントテン酸
ビタミンBの1つであり、肌のターンオーバーに関係が深いといわれており、ニキビの予防に効果があります。
またニキビによってシミや凸凹ができている場合も、肌の再生が正常になることで、改善に向かうためのサポートをします。
ビタミンB群の一種のパントテン酸とナイアシンアミドを同時に塗ることで、よりニキビケアに良い影響を与えるため、この2つが一緒のニキビ対策化粧品に含まれていることが多いようです。
また、肌本来のバリア機能を持っているセラミドなど美肌成分の体内生成の促進効果もあります。外からの刺激にも強い健康な肌づくりにも欠かせない成分です。
トコフェロール
ビタミンEのことですが、皮脂の酸化を防ぐ強力な抗酸化物質として注目されています。強力な抗酸化効果はアンチエイジングにも働きます。
またトコフェロールは抗炎症作用も高く、赤ニキビなど炎症を起こしている肌にも改善効果もあります。日常のニキビケアとしても抗炎症効果はとても重要です。
イソプロピルメチルフェノール
ニキビの原因菌といわれているアクネ菌を殺菌する働きがあります。もともとイソプロビルメチルフェノールは美容成分ではなくニキビ薬に多く配合されている成分です。
防かび剤、殺菌剤、防腐剤などの役割をもっている添加物とて使われる場合もあります。
しかしこの殺菌力がアクネ菌を抑え、真菌を抑える防かび作用もあり、ニキビ化粧品の成分として人気があります。
ただしアレルギーを起こす可能性があるということで濃度は0.1%以下となっています。
サリチル酸
ピーリング効果があり、角質溶解剤として使われている成分です。ピーリングの後は肌バリア機能が壊れているため、非常に弱い状態になっています。
そのためバリア機能の弱っている敏感肌の人などは逆にニキビを増やしてしまうこともあるのです。
植物エキス
いろいろな種類の植物があります。例えば殺菌力や抗炎症力の高いツボクサ、シャクヤク、ユーカリ、アロエ、ドクダミ、ダマスクローズ、ティートリー、セイヨウニワトコ花、ラベンダー、セイヨウキズタなど。
吹き出物やニキビにはハトムギ、オウバク、カンゾウ、カモミール、シソ葉などのエキスが配合されているものも。
ハトムギエキスはヨクイニンとも言われており、ニキビだけでなくアトピーなどの敏感肌にもおすすめの成分です。
また最近ではヨモギに注目が集まっており、その抗炎症効果はニキビにもぴったりと言われています。
ニキビ対策の化粧品の選び方について
ニキビ対策の化粧品の選び方について、年齢別に考えてみましょう。ニキビ対策化粧品はニキビ予防と、ニキビができたときに改善のサポートができるものがおすすめです。
ニキビは年齢によってもケアが違ってくることから、年齢別のニキビ対策化粧品を選んでみるといいのではないでしょうか。
【10代の場合】
10代のニキビ肌の場合は思春期で成長ホルモンの分泌が活発になるため、ホルモンバランスが不安定であることから起こるニキビがほとんど。
そのため大人用の化粧品とは違い、10代のためのニキビ対策化粧品をチョイスしたいものです。美肌成分は特に多く含まれず、基本的には清潔に保つことと洗浄力の高いことが中心です。
また精神的にも不安定なところもあるため、ストレスを解消するため柑橘類などの香りですっきりさせてくれるものがいいでしょう。
【20代の場合】
20代のニキビ肌の場合、前半は体もやっと大人に成熟したばかり。体のサイクルも安定してきた状態です。そろそろ思春期ニキビが治る時期でもあります。
しかし完全に治るまでは油断はできません。大人ニキビとしてのトラブルが引き続き起こることもあるのです。
そこで20代用には含まれていないような、保湿成分豊富なものを選ぶようにしましょう。
20代も後半になると肌のターンオーバーを改善する保湿成分などが豊富に配合されているものも意識したいものです。
【30代の場合】
30代のニキビ肌の場合はお肌の曲がり角も過ぎて、早めのアンチエイジングも考えたタイプを選ぶようにしましょう。
30代でもニキビ肌が続いているということは、肌のターンオーバーが乱れている証拠。シワやたるみなどにも注意が必要です。
そのため保湿力、抗炎症力の他に抗酸化成分の高い成分が含まれたものを選ぶようにしましょう。ポイントは早めのエイジングケアです。
【40代の場合】
40代以上のニキビ肌の場合は、確実に肌のターンオーバーを改善する美肌成分を含んだものがおすすめ。
ニキビ用化粧品にこだわらず、無添加系の保湿力と抗酸化力の高いエイジング化粧品を選ぶことが大切です。
40代を過ぎるとエイジング効果の高い化粧品であることは必須であり、ニキビ予防のためにも刺激の少ない化粧品を選ぶようにしましょう。
自分の肌にあう化粧水・化粧品
使っていてしっくりくる使い心地の良い化粧水や化粧品を選ばなくてはなりません。
肌が明らかに拒否反応を示しているものはもちろんの事、ちょっとした刺激や違和感を感じたのなら気のせいではありません。
ストレスを感じている事が違和感として現れているのです。そういった化粧水や化粧品を使用しているのなら直ちにストップするべきです。
とはいうもののせっかく購入したものなら「もったいない」「使い切りたい」と思うのが心情です。
気持ちは分かりますがお金を払って肌を悪くしても意味がありませんし何のための化粧水なのかを考えれば使う価値は見当たりません。
やはり肌に合わない化粧水、化粧品は使用すべきではないのです。
また使い方も重要です。しっかりと毛穴の汚れを落とし、自分に合う化粧水によってしっかり浸透させて保湿をします。ただ、化粧水は蒸発しやすくしっかりと蓋をしておく必要もあります。
目的を持って使用することが重要でただつければ良いという訳では無い事も理解しておくべきです。まだ、自分にあう化粧水が見つからないという人は下記の商品を試してみてください。
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